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カンガルーの音読発表会で

舞台に椅子をひとつ。
客席に向かってまっすぐに置くのではなく少し斜めに。
そこに座って膝にひざ掛けをひろげ、
小さな妹に読んであげるみたいに音読したら?

彼女にそう言ったのはもう5、6年も前。
その後しばらくして彼女はカンガルーを離れた。

今、中3になっていて、会うことはないけれど、
彼女のお母ちゃんには会うので、ときどき話を聞く。

思春期の子どもたちは親にとってとっても難しい。
手に負えないと思うことも、
もう親をやめたいと思うこともある(私にはあった)。

私も、息子のことで10年ばかりずっと気持ちがわさわさしていた。
でも、今、平穏です。

舞台に椅子をひとつ。
そこで彼女が読んだ本の名前はもう忘れた。
Mちゃんの音読は温かだった。
by kanrinin-yuko | 2014-11-29 06:29
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